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DMI

1.DMIの表示構成

DMI (Directional movement Index) は、ワイルダーが考案した価格の変動幅に基づく市場分析です。

オシレータ系の順張り指標で、大きなトレンドを探り当てるために使われます。
前日の高値安値と、当日の高値安値との比較から、相場の強弱を読み取ろうとするもので、基本的には3つの線の位置関係から投資判断を行います。
なお、値動きの参照期間には通常14日間を採用します。

+DI (オレンジ線): 参照期間内の値動きのうちプラス方向の動きの割合
-DI (青線): 参照期間内の値動きのうちマイナス方向の動きの割合
ADX (緑線): +DIと-DIの乖離を示すDXの移動平均

▼日経225 (チャート:TradingView)


DIは、計算する際に、まずTRやDMといった指標が必要となります。
それらの計算式はここでは解説しませんが、要するに相場が日々上下する中で、上昇する値動きや下落する値動きが、それぞれどれくらいの割合を保っているのかを示したものとお考えください。

通常、相場が上昇傾向にあれば+DIは上昇し、相場が下落傾向にあれば-DIが上昇します。
ちなみに、DIの算出根拠となる+DM,-DMは、終値ではなく日々の高値・安値を用いて相場本来のボラティリティを測ろうとしている点が特徴の1つといえます。

2. +DI、-DIのクロスによる売買サイン

ではDMIによる投資分析方法をみてみましょう。
+DI(オレンジ線)と-DI(青線)のクロスによって売り・買いのサインと捉えるのですが、その分析方法ではダマシも多く、あまりよい結果が得られていないことが見てとれます。

▼9202:ANAHD (チャート:TradingView)


ダマシが出現する傾向は、保ち合い相場になるほど強くなります。
そこで、相場にトレンドが発生しているかどうかを見ながら投資判断するために、ADXを利用します。

3. ADXを参考にした投資判断

ADXは+DIと-DIの乖離の移動平均ですから、+DIが強い日(プラスの値動きが強い日)が続いたり、-DIが強い日(マイナスの値動きが強い日)が続けば、いずれの場合にもADXは上昇します。

逆にトレンドを失ってくる(方向性が無くなってくる)と、ADXは下落し始めます。

つまり、ADXはトレンドが発生しているかどうかを察知するための指標なのです。
少しややこしい図説になりますが、+DI、-DI、ADXの3つの指標からの投資判断を示します。

▼8591:オリックス (チャート:TradingView)


まず、+DI(オレンジ線)と-DI(青線)のクロスによって買いサインの黄色▲が出現しています。
その後、ADX(緑線)と-DI(青線)のクロスによって、トレンドが強まってきたことを示す買いサインの緑▲が出ました。
実際にはここで買うという判断を下します。

このチャートの場合は事前の+DI、-DIによるクロスで買ったとしても結果を伴っていますが、前述のようにダマシも多いため、トレンドが強くなってきたかどうかを見極めてからトレードするほうが、より確実です。

しばらくして、ADX(緑線)が下落し始めるポイントである緑▼がやってきます。
ADXが下がるということは、トレンドが弱まってきていることを示しますので、そこで売り買いのポジションを手仕舞うという判断をします。

やがて、+DI(オレンジ線)と-DI(青線)のクロスによって明確な売りサインの黄色▼が出現しています。
しかし、ここまで待ってから手仕舞うということは、それなりの下落を見てからの判断ということに等しいので利幅が薄くなりやすいです。
そのためにもADXの傾きを注視したほうがよいということになります。



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