一目均衡表を紡ぐ5つの線
一目均衡表は、兜町を担当する新聞記者であった一目山人(いちもくさんじん。本名:細田悟一)
によって、1936年に考案されたものです。
これから説明する5つの基本指標のほかに、時間論、波動論、値幅観測論など、
さまざまな見方・手法を組み合わせて判断することとなっていますが、
その複雑さは一目山人著の解説本が、全7巻にも及ぶことからも伺い知れます。
しかも一部は絶版となっています。一目均衡表による分析はあまりにも奥が深く、
すべてを把握することは難しいといわれていますが、
少なくとも以下にあげる基本指標についてはおさえておきたいものです。

一目均衡表には、5つの基本指標と、ローソク足が描画されています。
今回はまず、それぞれの意味を理解しておきましょう。
なお、過去×日間であるとか、×日先にずらす、などの日数カウントには当日を含みます。
1. 転換線 (緑線)
過去9日間の最高値と最安値の平均値です。
いわゆる9日移動平均線と近い感覚の指標です。
2. 基準線 (赤線)
過去26日間の最高値と最安値の平均値です。
いわゆる26日移動平均線と近い感覚の指標です。
3. 先行スパン1 (雲の上限もしくは下限にある赤線)
基準線と転換線の平均値を、26日先にずらして描画します。
直近9日間の動きを重視した26日移動平均をさらに26日先に描画させることで、
およそ2ヶ月間に及ぶ買値の記憶の加重平均を表示させています。
4. 先行スパン2 (雲の上限もしくは下限にある青線)
過去52日間の最高値と最安値の平均値を、26日先にずらして描画します。
およそ3ヶ月間に及ぶ買値の記憶の平均値を表示させています。
5. 遅行スパン (紫線)
当日の終値を26日前にずらして描画します。
およそ1ヶ月前に仕込んだ投資家の損益ラインになります。
このように、現在の価格と5つの基本指標を参照することで相場の均衡状態を測ります。
均衡状態とはすなわち、相場に参加する者たちの心理状態であり、思惑です。
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