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RCI

1. 直近の高値更新を最も高得点とする順位付け

RCIは、スピアマンの順位相関係数を用いて、株価の上昇トレンドの強さを表そうとするテクニカル指標です。
英語では、Rank Correration Index といい、その頭文字を取ってRCIと呼びます。

計算に利用する参照期間は概ね10~20とされています。
下のチャートは週足で13週間を参照したRCIを描画しています。

▼日経225 (チャート:TradingView)



RCIは2つの側面から相場の順位づけを行い計算します。

● 時間 : 現在から遡って1位、2位、3位…と順位づけします
● 価格 : 値が高いものから順に1位、2位、3位…と順位づけします

時間は直近のものほど順位が高くなるように計算され、
価格は値が高いほど順位が高くなるという考え方です。

仮に参照期間を通じて、毎週値上がりしている相場であれば、時間、価格ともに最高の順位づけが行われてRCIの値は+100%になります。
逆に下がり続けた相場の場合は、最低の順位づけとなってRCIの値は-100%になります。
揉み合うような相場であれば、時間と価格との間に有意な相関が見当たらないため、RCIの値は0(ゼロ)に近づきます。

RCIは、相場の行き過ぎを察知するオシレータ系としての性質をもちながら、相場の方向性を探るトレンド系のテクニカル指標としての性質をも併せ持ちます。

2. RCIの低水準抜けで買い、高水準割れで売り

ではRCIの一般的な使い方を検証してみます。
RCIの数値が高いということは、株価が上昇していることを示します。
それには2つの意味がありました。
過熱していることと、トレンドが作られたという2つの意味です。
ですので、それらの数値が下落しはじめたところで売るというものです。

買うタイミングは過熱しはじめでもある、トレンドの立ち上がり近辺ということになります。
RCIの数値が低水準域から上昇しはじめたところを捉えます。

下のチャートをご覧ください。RCIがハッキリと上昇下降を繰り返しています。
点線のラインはおよそ±70%のあたりをしめしています。
ここを基準に上抜けば買い、下抜けば売り、として判断すると、▲が買い、▼が売りとなります。

▼9202:ANAHD 
※RCI:13週分析(チャート:TradingView)


3度の売買判断が訪れていますが、黄色い矢印が売買の結果で、全て利益となっています。
それぞれシグナルが出現した次の週の寄付で取引していますので、判断の遅れが最適な売買判断から外れている取引も見受けられます。

また、最後の売りシグナル後にまだ株価は上昇しています。
RCIも下げきらずに高水準のまま推移していますので、こうしたダマシに近いシグナルも出やすいため注意が必要です。

下のチャートは先ほどの相場に、5週間参照でのRCIをかけたものですが、今度は2勝2敗になっています。
大きく利益が出ているタイミングもあり、5週よりは13週のほうがよかったという結果になっています。
▼9202:ANAHD 
※RCI:5週分析(チャート:TradingView)


今回は13週が合致しましたが、相場が上がったり下がったりを激しく繰り返すような場合は、参照期間を短くして分析したほうが、シグナル出現の遅れをカバーできます。
今回のような細かな上下を繰り返しつつも緩やかなトレンドを描くような相場となった場合は、5週間での分析では逆にダマシが増えて使いものにならない、という結果を招くことになります。

3. RCIの向きで判断する

RCIでの判断を早める方法にはたとえば、

● 低水準域、高水準域でRCIの向きが変わった場合にシグナルとして読み取る
● 低水準域、高水準域に達した瞬間にシグナルとして読み取る

といった使い方があります。
下のチャートでは、低水準域でRCIが上昇しかけた場合を買いシグナル、高水準域に達した瞬間を売りシグナルとして売買した結果です。

▼4716:日本オラクル(チャート:TradingView)


このように、RCIはどのタイミングをもって売買のシグナルとして読み取ることが最適かを事後的には判断することができます。
しかし、相場の渦中にある、あるいはトレンドの出方が過去とは異なるような局面となった場合には、うまく当てはまらないケースも多いです。
上記のことには特に留意してください。



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